ある年の3月のことでした。
雷に打たれるようなニュースが私の耳に飛び込んできました。
それは、6才年下のいとこが11月に結婚するという知らせでした。
というのも、彼は結婚とは縁遠い人間だと思っていたからです。
その彼は鉄道オタク、高校野球オタクで、この話題には目を輝かせて楽しそうにずっと話し続けます。
しかし、それ以外の話題には全くのってこなくて、ダンマリするタイプでした。
だから、一緒にいると気疲れする人でした。
「その彼が結婚できて、俺は結婚できていない。俺は彼よりも駄目なのかよ。」と正直、
かなりへこみました。
でも、すぐに負けてなるものか、何としても11月までに結婚を決めると心に誓いました。
そう決心しましたが、その時付き合っている女性はいませんでした。1、2回のデートで終わりを繰り返している有様でした。
「どうしたら結婚できるのか?」
これまでの2年間の婚活を初めて真剣に振り返ってみました。
出会った女性はちょうど30人。3回目のデートの壁を突破できずにいました。
最初は縁がなかったとか、話が合わなかったとか女性のせいにしていました。
だけど、冷静に考えてみれば、30人の女性に振られたとなると、女性のせいばかりではありません。
「ひょっとして僕自身に何か問題があるのではないか?」
初めてこの視点をもつことができました。
私が婚活をしていた時、一番怖かったのが、女性との会話が途切れて沈黙になることでした。
だから、「自分が話をしなきゃいけない」という意識を強く持っていました。
その意識を女性が好きそうな話題を探りながら、その話題を楽しそうに聞くようにしました。
そうすると、興味があるに〇をつけてくれる女性が増えてきました。
7月に奥さんと出会い、11月22日に入籍しました。
6才年下のいとこの結婚式の日まで、本当に結婚を決めることができました。
今では彼に感謝しています。彼の結婚がなければ、私は今でも結婚できていなかったかもしれません。
彼の結婚が私を本気にしました。婚活に本気になったからこそ、女性との会話の意識を少し変えることができました。
でも、私が46才で結婚できた本当の理由は、6才年下のいとこに負けたくないという気持ちが一番だったと思います。